ピッチ(P値)とは?LEDビジョンの解像度・見え方・価格に関わる重要な基準をわかりやすく解説|屋内・屋外別おすすめも紹介

LEDビジョンを選ぶときに欠かせない指標「ピッチ(P値)」。P2やP6といった数値は何を意味し、どのように映像の美しさや価格に影響するのでしょうか?本記事では、ピッチと解像度・視聴距離の関係をわかりやすく解説し、屋内外別のおすすめ基準も紹介。LED導入を検討中の方は必見です。


ピッチ(P値)とは?LEDビジョンの解像度を選ぶときの基準

LEDビジョンを検討する際、よく見かける「P2」「P5」などの表記。
これが何を意味するのか、明確に理解できている方は意外と少ないかもしれません。

この「P値(ピッチ)」は、LED画面の解像度・映像の滑らかさ・価格に直結する、とても重要な要素です。
今回は、LED専門の現場でもよく使われる知識をもとに、ピッチの意味と選び方をわかりやすく解説していきます。


目次

1. ピッチ(P値)とは? ― LEDの間隔を表す指標

LEDビジョンの「ピッチ(P値)」とは、**隣り合うLED素子の中心間距離(mm単位)**を指します。
例えば「P2.5」であれば、LEDとLEDの間隔が2.5mmということです。

この距離が狭いほど、同じサイズのスクリーンでもLEDの数が増え、結果として映像がより高精細になります。
逆にピッチが広いとLEDの粒が目立ちやすくなり、映像が少し粗く見えることがあります。


2. ピッチと解像度の関係 ― 小さいほどきめ細かい映像に

ピッチ値が小さい=LEDが密集している=画面あたりのLED数が増えるため、解像度が上がります。
たとえば同じ横幅3mのビジョンでも、P2.5とP5ではドット数が約4倍異なります。

ピッチ特徴主な用途
P1.2〜P2.0超高精細。近距離でも粒感なし。放送局、制御室、展示空間など
P2.5〜P3.9高精細で屋内用途に最適。商業施設、イベントホール、店舗など
P4〜P6遠距離でも見やすくコスト効率が良い。屋外看板、スタジアム、公共施設など
P8〜P10以上大型屋外向け。遠方からの視認性重視。ビル壁面、屋外大型スクリーンなど

3. 視聴距離で決まる「最適なP値」

ピッチを選ぶときに最も大切なのは、**どの距離から映像を見るか(視認距離)**です。

一般的な目安として、
「ピッチ値(mm)×1000=最適視聴距離(mm)」で考えると分かりやすいです。

ピッチおおよその最適視聴距離
P1.5約1.5m〜
P2.5約2.5m〜
P4約4m〜
P6約6m〜
P10約10m〜

たとえば、店頭やロビーなど人が1〜3m程度で見る場所ではP2.0〜P3.0が理想的。
一方、ビル壁面や屋外広告のように10m以上離れて見る場合はP6〜P10でも十分綺麗に映ります。


4. 屋内用・屋外用で異なるピッチの考え方

LEDビジョンは、屋内向けと屋外向けで構造も特性も異なります。

比較項目屋内用LED屋外用LED
ピッチ小さい(P1.2〜P3.9)大きい(P4〜P10以上)
明るさ約800〜1500cd/㎡約4000〜7000cd/㎡
防水性能不要必要(IP65以上推奨)
用途例イベント、商業施設、展示ブース看板、屋外広告、スタジアムなど

屋外用では直射日光下でも視認できるよう高輝度が求められるため、LED間隔を広く取り放熱性を高めた設計になっています。
一方、屋内用は明るさよりも細かい表現力と視聴距離の近さを重視します。


5. ピッチとコストの関係 ― 小さいほど高価になる理由

ピッチが狭いほど、単位面積あたりに使用されるLED素子の数が増えます。
そのため、同サイズでもピッチが半分になるとコストが約3〜4倍になるケースもあります。

ピッチ使用LED数(概算)コスト感
P2.5約480,000個
P5約120,000個
P10約30,000個

つまり、「より高精細にしたい」という要望と「コストを抑えたい」という要望のバランスを取ることが大切です。
映像を見る距離・目的・設置場所を踏まえて最適なP値を選ぶことが、導入成功のカギです。


6. 用途別おすすめピッチ早見表

利用シーンおすすめピッチ特徴
店舗・ショールームP2〜P3近距離でも粒感がなく、映像演出に最適
イベントホール・ステージP2.9〜P4バランスの取れた解像度・コスト
屋外広告・看板P6〜P10遠距離からの視認性重視
放送局・指令室などP1.2〜P1.9細部表示を求めるプロ用途

7. ピッチ選びで失敗しないためのチェックポイント

導入前に次の3点を確認しておくと、失敗を防げます。

  1. 設置環境と視認距離を明確にする
     → 近距離か、屋外遠距離かを最初に決める。
  2. 表示コンテンツの内容を想定する
     → 写真・文字中心か、動画演出かで最適ピッチが変わる。
  3. 設置後のメンテナンス性も考慮
     → ピッチが細かいほどLED数が多く、修理コストも上がる傾向。

8. LEDラボのピッチ別導入サポート

LEDラボでは、導入目的や視聴距離、環境条件をもとにピッチ別の最適構成提案を行っています。
さらに、ピッチ違いによる映像比較デモ運用コスト試算も対応可能です。

  • 設置環境のシミュレーション
  • ピッチごとの画質・輝度比較
  • メンテナンス性・コスト評価

「P値をどう決めたらいいか分からない」という方も、専門スタッフがわかりやすくサポートいたします。


9. まとめ ― ピッチ(P値)を理解すればLED選びはシンプルに

LEDビジョンの映像品質を左右するのは、解像度ではなくピッチ値の選定です。
ピッチが小さいほど精細になりますが、コストや用途とのバランスが重要。

最後に要点をまとめると:

  • P値=LED間隔(mm)
  • P値が小さい=高解像度・近距離向き
  • P値が大きい=遠距離向き・コスト効率が良い
  • 最適視聴距離はP値×1000mmが目安

LEDビジョンを長く活用するためには、「どこからどう見せたいか」を出発点にピッチを選ぶことが、最も重要な判断基準です。

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この記事が、LEDビジョン導入の参考になれば幸いです。
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