
屋外広告や店舗看板の世界では、LEDビジョンの存在感が年々大きくなっています。
昼でも目立ち、動画で訴求でき、表示内容をいつでも切り替えられる。紙や固定看板ではできない表現が可能になるため、集客・ブランディング・販促の武器として導入する企業が増えています。
一方で、屋外設置は屋内よりも条件が厳しく、**選び方を間違えると「見えない」「壊れる」「思ったより維持費が高い」**といった失敗も起こりがちです。
特に初めて導入する場合は、価格だけで決めてしまい、後から後悔するケースが少なくありません。
この記事では、屋外広告・看板向けLEDビジョンを検討している方向けに、注意点と選定ポイントを現場目線で分かりやすくまとめます。
「どのピッチがいい?」「防水ってどこまで必要?」「電気代は?」「メンテは大変?」といった疑問も、ここで一通り整理できます。
屋外看板にLEDビジョンを使うメリット
まず屋外LEDビジョンが選ばれる理由を、シンプルに整理します。
- 昼夜問わず視認性が高い(遠くからでも目立つ)
- 静止画だけでなく動画で訴求できる
- 時間帯・曜日で広告を切り替えられる(飲食店のランチ/夜メニューなど)
- 季節やキャンペーンに合わせて即更新できる
- 紙看板よりも情報量が多い(動き・光・演出が可能)
特にロードサイドや繁華街など、車や歩行者の通行量が多いエリアでは、LEDビジョンの効果が出やすいです。
ただし、メリットを最大化するには「屋外に適した仕様」で選ぶことが大前提です。
屋外広告向けLEDビジョンの注意点【導入前に必ず確認】
1)屋外は「防水」だけでなく「排熱・結露・塩害」まで想定する
屋外LEDというと「防水(IP65)」だけを気にしがちですが、実際にトラブルが多いのは別の部分です。
- 夏場の直射日光で内部温度が上がる
- 冬場の結露で電源や基板に負担がかかる
- 海沿いでは塩害で端子や金属部が傷む
- 豪雪地帯は雪が吹き込む、凍結する
屋外は一年を通して環境が変わります。
防水=安心ではなく、環境全体に耐える設計かが重要です。
2)「輝度が高い=正解」ではない(明るすぎると逆に見づらい)
屋外LEDは高輝度が売りですが、輝度を上げすぎると起こる問題もあります。
- 白飛びして色が薄く見える
- 夜間に眩しすぎてクレームになる
- 周囲の景観を壊す
- 消費電力が増える
特に夜間営業の店舗や住宅が近い場所では、眩しさが原因でトラブルになることもあります。
明るければ良いのではなく、昼に見える輝度+夜は落とせる調整幅が大切です。
3)電気工事・電源容量が想像以上に重要
屋外LEDビジョン導入で見落とされやすいのが「電源」です。
本体価格だけでなく、
- ブレーカーからの電源引き込み
- 配線ルート
- 漏電対策
- アース
- 分電盤の容量
などが必要になり、工事費がかさむケースがあります。
特にサイズが大きいほど消費電力が増えるため、導入前に「最大消費電力」を必ず確認してください。
また、電気代も運用コストとして無視できません。
4)屋外は風圧が強い。構造・架台が命
屋外設置では、LEDビジョン本体よりも「架台(下地・鉄骨)」が重要になる場面が多いです。
- 風圧で揺れる
- 台風で荷重がかかる
- 屋上設置は特に構造計算が必要
- 壁面設置でもアンカー強度が必要
「とりあえず付ける」は危険です。
安全面・保険・責任の観点からも、構造計算や強度確認ができる体制を選ぶべきです。
5)メンテナンス方式(フロント/リア)で将来の費用が変わる
屋外LEDは設置したら終わりではなく、長く使うほど「保守」が効いてきます。
屋外機で重要なのが、メンテ方式です。
- フロントメンテ:前からパネルを外して交換できる
- リアメンテ:背面から作業する必要がある
壁にベタ付けで設置する場合、リアメンテだと作業ができず、結局「全撤去」になることもあります。
導入前に、どの方向からメンテできる構造かを必ず確認してください。
屋外看板向けLEDビジョンの選定ポイント【ここで失敗しない】
1)ピッチ(P値)は「距離」と「用途」で決める
屋外用LEDビジョンの代表的な指標が「ピッチ(P)」です。
数字が小さいほど高精細ですが、その分価格は上がります。
選び方の基本はシンプルで、
近くで見せるなら細かく、遠くから見せるなら粗くてもOKです。
- 歩道沿いで近距離の訴求 → P2.5〜P3.9
- 車道沿いで遠目に訴求 → P3.9〜P6
- 高所看板(遠距離) → P6〜P10も選択肢
ただし、屋外広告では「細かすぎても意味がない」ケースもあります。
コンテンツが文字中心なら、ピッチよりもレイアウトの方が重要です。
2)防水規格(IP)だけでなく「筐体構造」を見る
屋外LEDでよく見る表記がIP65ですが、数字だけで安心するのは危険です。
- コーキングの処理
- ケーブルの引き込み口
- 排水設計
- ファンの有無
- 背面の密閉性
こうした構造の差が、数年後の故障率に直結します。
導入時は見えない部分ですが、ここが甘いと後で高くつきます。
3)輝度と視認性は「現地条件」で決める
屋外LEDは一般的に高輝度が求められますが、立地で必要値は変わります。
- 直射日光が当たる
- 逆光になる
- 建物の影になる
- 周囲に明るい看板が多い
同じサイズでも、設置環境で見え方が変わるため、
**「現地でどの方向から見られるか」**を前提に設計するのがベストです。
4)制御機器(STB・コントローラ)と運用方法を最初に決める
屋外看板は、導入後の運用が肝です。
- USBで更新するのか
- Wi-Fiで更新するのか
- LANで常時接続するのか
- クラウド配信するのか
- スマホで更新したいのか
ここを決めずに購入すると、
「更新が面倒で結局放置」になりがちです。
特に複数拠点を運用する場合は、クラウド管理や遠隔更新が強い武器になります。
5)消費電力とランニングコストを「見積り段階で」見える化する
屋外LEDは、点灯時間が長くなるほど電気代が効いてきます。
導入時は本体価格に目が行きますが、実際は
**運用コスト(電気代+保守費+修理リスク)**が差になります。
チェックすべきは、
- 最大消費電力
- 平均消費電力(目安)
- 1日何時間点灯するか
- 電気単価(地域差あり)
この4点です。
運用前提で考えると、適正サイズ・適正輝度が見えてきます。
6)保証・保守体制は「内容」と「対応スピード」で比較する
屋外LEDは、どうしてもトラブルゼロにはできません。
だからこそ、保証と保守体制が重要です。
確認ポイントは以下です。
- 保証期間(本体・電源・受信カードなど範囲)
- 初期不良対応の条件
- 交換パネルの在庫
- 現地対応の可否
- 遠隔サポートの有無
「安いけど、壊れたら何週間も止まる」では、広告として致命的です。
屋外看板は止まった瞬間に損失が出ます。
屋外LED看板で効果を出すコンテンツのコツ
LEDビジョンは「設置しただけ」では成果が出ません。
屋外広告で反応が出やすいのは、次の特徴があります。
- 文字を詰め込みすぎない(遠目で読めない)
- 色数を絞る(見やすい)
- 3秒で伝わる構成にする
- ロゴ・店名・業種を固定表示する
- QRを出すなら短く、止める時間を長くする
屋外は、スマホのようにじっくり見てもらえません。
一瞬で理解できる設計が勝ちます。
まとめ|屋外広告LEDビジョンは「環境×構造×運用」で決める
屋外広告・看板向けLEDビジョンは、集客と売上に直結する強力な装置です。
しかし屋外設置は条件が厳しく、価格だけで選ぶと失敗しやすいのも事実です。
失敗しないためには、
- 防水だけでなく排熱・結露・塩害まで考える
- 明るさは上げすぎない(夜間対策も重要)
- 電源・工事費・構造計算を最初から見込む
- メンテ方式(フロント/リア)を必ず確認
- ピッチは距離と用途で選ぶ
- 更新方法(STB/クラウド)を導入前に決める
- 保証と保守の「中身」で比較する
この7つが重要です。
屋外LEDは、正しく選べば「24時間働く営業マン」になります。
導入するなら、設置後に後悔しない仕様で選び切りましょう。
この記事が、LEDビジョン導入の参考になれば幸いです。
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