
1. PSEマークとは
PSEマーク(Product Safety Electrical Appliance & Material Mark)は、日本国内で特定の電気製品を販売する際に必須となる安全認証マークです。
正式には「電気用品安全法(Denan法)」に基づく表示で、このマークが付与されている製品は、日本政府が定める安全基準を満たしていることを示しています。
消費者にとっては、PSEマークが付いている製品は安全性が確認されているという安心感があります。
販売事業者や輸入業者にとっては、法律遵守の証明であり、万が一の事故やクレームに対しても信頼性を担保する重要な要素です。
例えば、電源タップ、ACアダプター、電気スタンド、LED照明器具など、家庭やオフィスで広く使われる製品の多くは、このマークを取得しなければ販売できません。
もしPSEマークなしで販売すれば、法律違反となり罰則を受ける可能性があります。

2. PSEマークの種類
PSEマークは、大きく分けて2種類あります。
- 菱形PSEマーク(特定電気用品)
安全性に特に注意が必要な製品に付与されます。
例:電源ケーブル、ヒューズ、配電盤など。
第三者認証機関による厳格な試験を通過しなければなりません。 - 丸形PSEマーク(その他の電気用品)
比較的リスクの低い製品に適用されます。
例:LED照明器具、電気ポット、掃除機など。
自社または外部試験機関による検査で対応可能ですが、検査記録の保存義務があります。
この2種類は見た目の形だけでなく、認証のプロセスや必要な手続きが大きく異なります。
3. PSEマークが必要な製品
PSEマークが必要な製品は法律で明確に規定されています。
対象製品は「特定電気用品」と「その他の電気用品」に分類され、計450品目以上に及びます。
主な対象製品例は以下の通りです。
- 延長コード、電源タップ
- ACアダプター、充電器
- 電気スタンド、照明器具
- 扇風機、電気ポット
- 電気ストーブ、ヒーター
逆に、電池式で交流電源を使わない製品や、工業用途で一般消費者が使用しない製品は対象外となります。
4. PSEマークの取得方法
PSEマークの取得手順は、製品の種類によって異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
- 製品分類の確認
製品が「特定電気用品」か「その他の電気用品」かを確認します。
分類によって必要な試験機関や検査方法が変わります。 - 試験機関での検査
- 特定電気用品:登録検査機関(JET、TÜV、SGSなど)での試験が必須。
- その他の電気用品:自社または外部試験機関で検査可能。
- 技術基準適合の証明書取得
試験合格後、製品が基準を満たしていることを証明する書類が発行されます。 - ラベル作成と表示
PSEマーク、事業者名、定格電圧・消費電力などを製品本体に表示します。 - 販売開始
取得後は、検査記録の保存義務を守りながら販売を行います。
5. PSEマークの表示義務と罰則
電気用品安全法では、PSEマークを製品本体に表示することが義務付けられています。
表示内容には以下が必要です。
- PSEマーク(菱形または丸形)
- 製造または輸入事業者の名称
- 定格電圧、定格消費電力など
もしPSEマークが表示されていない製品を販売した場合、次のような罰則が科される可能性があります。
- 1年以下の懲役または100万円以下の罰金
- 販売停止や製品回収命令
- 企業の信用失墜による売上減少
6. 取得にかかる費用と期間
PSEマーク取得に必要なコストと期間は、製品の種類や試験内容によって異なります。
- 特定電気用品:費用20〜100万円以上、期間2〜6ヶ月
- その他の電気用品:費用5〜30万円程度、期間1〜3ヶ月
海外製品の場合は、追加で工場監査や翻訳費用が発生することもあります。
7. 輸入品とPSEマーク
海外から輸入する製品も、国内販売前にPSEマーク取得が必要です。
たとえ海外で安全認証を受けていても、日本の基準に適合していなければ販売できません。
輸入事業者は製造者と同じ立場として責任を負います。
つまり、試験、表示、記録保存のすべてを行う必要があります。
8. 取得事例:LED照明器具の場合
LED照明器具を海外から輸入して販売する場合の流れは以下の通りです。
- 製品仕様書と回路図を入手
- 「その他の電気用品」であることを確認
- 外部試験機関で安全試験を実施
- 合格後、PSEマーク入りラベルを作成し貼付
- 検査記録を保管し、国内販売を開始
9. まとめ
PSEマークは、電気製品の安全性を保証するための重要な制度です。
取得は義務であり、違反すると厳しい罰則が科される可能性があります。
しかし、適切に取得・表示すれば、消費者の信頼を高め、長期的なビジネスの安定にもつながります。
特に輸入事業者は、自らが製造者と同等の責任を負うため、PSEマークの取得は避けて通れません。
法律を理解し、安全基準を満たした製品を提供することが、企業の成長に直結します。
この記事が、LEDビジョン導入の参考になれば幸いです。
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